自閉症児の言語・認知の特徴とは
   −広汎性発達障害も含めて

自閉症スペクトラム障害は、対人社会性や言語・コミュニケーション、
行動や習癖の特異性から診断されるが、一般に社会生活上の困難は
多彩であり、また深刻になりやすい。

自閉症スペクトラムは、大脳皮質における高次機能だけではなく、
皮質下機能も含めた広汎な障害が示唆されている。
故に、特定の一領域や一時期のみに注目せずに、全体的包括視が
重要視され、トータルケアや年少期からの将来を見つめた一貫教育が推奨される。

自閉症スペクトラムは、それぞれに程度の差はあるが、基本的に共通する
心理特性(認知、行動、情緒)を持っている。
その特性とレベル、個性に適合した療育的支援が必要だが、NAS(英国自閉症協会)
が提唱する[SPELL]が共通する支援の基本姿勢である。

コミュニケーションの指導援助は、多面的な治療や療育の中でも中核をなすもので、
その成否は多くの側面に影響する。
低機能群では言語認知や発語の困難さを、いかに人間的行動や関係を構築するか、
高機能群では表面的に良好な言語発達の弱点や脆さを見抜き、いかに円滑な
対人社会的行動や人格形成へと強化するかが課題となる。



目  次

1.自閉症スペクトラムをめぐって 1)連続体(スペクトラム)と広がり

2)チャンピオン・モデル
  専門家(スペシャリスト)の功罪

3)家族を共同療育者に

4)自閉症スペクトラムの発達的課題と支援
2.自閉症スペクトラムの診断と特性 1)診断の基準

2)心理機能的な障害特徴

3)脳科学的知見からの示唆
3.認知および言語の問題 1)低機能群;[重度〜中度型(カナータイプ)]

2)正機能群;[境界域〜高機能型]
4.援助や指導の原則 1)人間関係が土台

2)SPELL(NAS:英国自閉症協会)

3)発達レベルや個性への配慮

4)指導の原則

5)QOLの向上と自立(能力内自立)をめざす
5.コミュニケーション指導の目標 ことばの役割、コミュニケーションの意義

低機能群と高機能群の違い




         



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