1)連続体(スペクトラム)と広がり |
自閉的特長 |
自閉症(カナータイプ) → アスペルガー → 境界線・・・・
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左ほど自閉の特長が強く、右へ行くほど弱くなるが、その境界線は曖昧。
通常の社会生活を営めている人でも、自閉的傾向のある人は多く、
裾野は広がりつつある。また、出生率から見ると増加の傾向にある。
故に支援の需要が増加しており、自閉症支援センターの設立増加や、
自閉症支援教育の特化が進み始めている。 |
2)チャンピオン・モデル |
旧来の矮小化モデルの修復と療育の統合化
1.認知をどう捉えるか
2.コミュニケーションの方法をどうするか
3.感情のレベルを本人の中でどう治めるか、周囲とかみ合わせていくか
以上の3つのポイントをバランス良く発達させていく事が重要。
言葉が喋れても、問題なのはその質・内容・レベルであり、常に
それらをチェックしていかないといけない。
言葉を有効に使う手段を教えていかないと、言葉は単なる遊び道具
となってしまい、喋れるだけ状況は悪くなっている事になる。
専門家(スペシャリスト)の功罪
メリット : 領域的発達、専門分業的利点
デメリット : 誤解や幻想 言葉が遅い為に言語訓練に偏り過ぎ、
親は言葉さえできれば普通になると誤解する。
依存・要求型
たこ壷型 自分の専門性に従属し過ぎる。
トータルケアが大事 |
3)家族を共同療育者に |
医療モデルに依存せず、社会生活モデルに。
療育に頼り過ぎず、生活の中で身に付けていくようにする。
その為にも、お手伝いは重要。
どこかへ通わせれば良くなるというのは幻想。
バランス良く育てないと、悲惨な結果になる。
子育て支援・・・・子育てを通じての自閉症理解
関係の重視=受容、心構え(リフレーム)、見通しと戦略
目標をしっかりと定める(この年齢ではこれが出来るように、といったような)。
目先の問題にばかり振り回されず、先を見通して目標を立てる。
また、常識をくつがえすような視点の変換が必要(親の心構えとして)。 |
4)自閉症スペクトラムの発達的課題と支援 |
機能的障害の程度や内容に応じた援助と目標
(重度・最重度) (中度・軽度) (正機能・高機能) (個性・人格)
[−−−−− カナー症候群 −−−−−−−]
[−−− アスペルガー症候群 −−−]
重度・最重度・・・できるだけの身辺自立。必要な保護や援助
中度・軽度・・・・最大の自立と参加。地域生活との適応、必要な部分的支援
正機能・高機能・・世界の共有と社会性(我々と同じ価値観の共有。習得困難)
常識的規範と枠。自己制御と協調
個性・人格・・・・自己覚知。他者理解
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