3.認知および言語の問題

1)低機能群 ;[重度〜中度型(カナータイプ)]

    ・全般的認知機能の低さ、理解の弱さ
       *認知的困難さ → 行動や情緒の混乱 → 生活や行動の混乱
         視覚性優位の認知  言語理解の困難さ  具体性の強さと抽象性の弱さ
     サヴァン能力
       良好な機械的記憶 → 因果関係や般化の困難さ、作業記憶や般化の困難さ

    ・様々な言語機能の障害
       無言語〜寡言語   折れ線型発達
       発語>言語理解
       具象的言語>抽象的言語
       言語コミュニケーションの困難
        会話の困難  独語  反響言語(オウム返し)  
        一方通行、緊急言語(蓄積型)
        (能力があっても使えない。言葉はあるが、使う場所がわからない。スキルがない。やる気がない)
        言葉のリアリティの欠如や遊具性(役割、意図、責任)
        語彙の乏しさ  意味や目的の表現のズレや乏しさ(遠まわし的表現)
       発語関連
        吸気時発声  トーン、ピッチ、強さ、吃音、講音障害


2)正機能群 ; [境界域〜高機能型]

    ・全般的な理解の良さ  IQ=70を超える → 高(正)機能
       *認知的・言語的良さとズレ → 行動や感情の困難さ → 実行機能障害
         情動的反応の強さ         ストレスの多さ       対人的障害
      必ずしも優秀ではない  学習障害の多さ

      低機能群に比して言語能力は高い
       VIQ<PIQ・・・カナータイプ(言語性が低い場合) → 視覚優位性
       アスペルガータイプ・・・視覚優位性の確証はないが、視覚的援助は有用
                      (言葉だけだと勘違いしやすい)

         特異な認知や思考
            トンネルビジョン(一点凝縮)
            ビデオ型記憶  視覚的思考
       対人社会性での理解や認識の低さ(自己中心性)

    ・言語やコミュニケーション機能の問題
        ◎表面的な言語機能の良さが、周囲を誤解させる

      語用論的な困難さ(機械的理解 ⇔ 状況や裏の意味)
          比喩、たとえ話、抽象性の弱さ

       例:電話で「お母さんいますか?」と尋ねられて、「います」と答えてそのまま切ってしまう。

      コミュニケーション要素の困難さ
          態度、表情、語調、距離、話題、相互性、持続性、終了(どこで終わればいいのかわからない)
           対人理解の障害
      情緒(感情)への影響
        ことば(単語や言い方)へのこだわり、ストレス
         攻撃的な言語に敏感で、暴力的になる。
         ちょっとした言い方にキレることがあるので注意。





              



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