4.援助や指導の原則


*自閉症スペクトラムへの援助と支援

  1.発達的援助 2.活動や生活の直接的支援 3.危機の援助


1)人間関係が土台ー好かれないと援助や指導にならない

           幸福な関係や状況  愛着関係  信頼関係  ウマが合う
           修羅場にしないー危機的状況にしない関係や工夫
        親や援助者も重要な環境要因 → 問題行動やパニックを誘発する因子になる


2)SPELLの枠組み(NAS:英国自閉症協会)

    ・Structure(構造化):わかりやすい工夫や配慮、時間、空間、意図の視覚化
    ・Positive(陽性支持):ほめる、動機づける、罰の効用の限定
    ・Empathy(共感的理解):自閉性特性の深い理解、痛いほどわかる
    ・Low arousal(低覚醒):おだやかな刺激や環境(過激な刺激や興奮を避ける)
    ・Links(つながり):経験、認知、時間のつながり 般化 有機的結合


3)発達レベルや個性への配慮

       個別援助計画 ; 総論や一般論は常に危険である!
       detail(細部と個別性)こそがカギ


4)指導の原則

    ・ガイド → シンクロナイズ → リードの原則 ; 基本的受容から開始
    ・低機能群と高機能群でのタッチの違い

      <低機能群>               <高機能群>
      認知的混乱 → 行動の混乱        情緒的混乱 → 行動の混乱
      明確な提示と構造化              明確な提示とソフトな構造化
       直接的指導・誤学習抑制            間接的リードの指導
        成果や強化の尊重                プライドの尊重 イヤの分析

         アルペルガーの場合、最初は指導に乗ってきても、その後
         反抗しやすく、約束をわざとくつがえしたりする。
         それに対してモロに注意するとキレたりするので、間接的リードが大事

    ・心理的援助と構造化
      PBS(positive behavior support)・・・ペナルティ型教育をしない

              正に強化されやすい子育て
            ほめる  動機づける  2倍ルール  +10のルール
             ほめるための準備(構造化)  罰の契約と自己点検
            強化の原則・・・応用行動分析
          良い自己意識とプライドを育てる


5)QOLの向上と自立(能力内自立)をめざす

    ・楽しい暮しや活動の演出が第一
    ・できること、できないこと、必要な援助を明確に
    ・発達や活動の全体的視野とQOL → ニーズの把握
    ・最大の自立的活動と支援の継続 → 機能レベルの維持
    ・自分でできることの尊重
    ・援助の減縮や脱構造化にも(こそ)プログラムや計画を





              



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